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吉本ばなな「下北沢について」を読んだらエッセイ書いてみたくなった。

下北沢について。吉本ばなな

エッセイという言葉の意味もあまり知らない私に、「わたしもエッセイを書いてみたい」と思わせたのがこの本だった。

数日前、文章を書くことをもっと好きになるために、少しづつでもいいから毎日執筆するようにしようと決意したのだけど、案の定そう上手くはいっていない。

言い訳は色々あるけれど、人にものを売り込む事を前提に書くことが少し疲れてきた。というのが一番大きな理由だと思う。

アフィリエイト記事を書くことは嫌いではないけど、書き始めるまでに考えることが色々多すぎて疲れることも多い。

そして物を売ることが前提だから、時には自分の本心じゃないことも書いたりしてて、これが本当に一番疲れる。

その反面エッセイなら、自分の今の想いをぶちまけるというか、なんか自分の心の中の状態をありのまま出せそうな気がした。

なので「エッセイを書くことでアフィリエイト記事を書くストレスを中和できるかも」という下心からやってみたいと思った。

話は変わるけど、吉本ばななさんについて。

こんなこと言うと絶対に失礼なんだけど、なんだかわたしと似たような世界観を持っているような気がしてて、前々から勝手に親近感を抱いている。

吉本ばななさんの表現力はかなり素晴らしく、そして不思議な気分にさせてくれる。

わたしにとっては、読んでいると本当にその場所に自分がいて、実際にそれを経験しているかのような気分を味わえるのだ。

この本は、東京に8年も住んでいたくせに下北沢に行ったのはたったの1回だけと言う私にでさえ、当時の下北沢を知り尽くしたような感覚に陥らせてくれる。

また下北沢以外の話では、自分のために時間が使えない子育て期間中への想いを「一生に何度もない素晴らしい体験だった」という一文で締めくくっていた。

その文章が心にグサグサっと突き刺さった私は、子供に対して毎日イライラしている場合じゃないと反省したりもした。

話の展開が早くついていけないという人もいるかもしれないけど、飽き性の私にとってはすごく読みやすい。

少ない文章だけでいろんな思考回路を刺激されるから、読んでて本当に心地よく没頭できる。

私はいつも長文を書き過ぎてしまうので、短文で心にグイグイ刺さる文章に出会えたら感動してしまうのかもしれない。

でも吉本ばななさんの一番の醍醐味は、やっぱり表現力の凄さだと思った。

「あ、こういう心情とか状況ってこう表現すればいいんだ」みたいのが至る所にゴロゴロ転がって上に、「これで500円しかしないのかー」と思うとお得感が増してさらにまた嬉しくなった。

まだ最初の30ページくらいしか読んでいないので、楽しみはいっぱい残っている。

これからアフィリエイト作業の合間にじっくりゆっくり楽しもうと思う。